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【がん電話相談から】前立腺小細胞がん、発覚と同時に肺転移が判明 希少例なので治療法は?
【がん電話相談から】前立腺小細胞がん、発覚と同時に肺転移が判明 希少例なので治療法は?2024:12:23:16:35:36
https://www.sankei.com/article/20241210-NGIDT74NCBOGVAC2WBXWCYM4Z4/
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回答 がん研有明病院顧問 総合腫瘍科 高橋俊二医師
--令和6年6月、検診で見つかった肺の影が小細胞がんと診断。さらにPET-CTで全身を検査すると前立腺にもがんが見つかり、組織を調べると原発は前立腺で、それが肺に転移したことが分かりました。両肺に小さな腫瘍が100個以上。脳に転移はありませんでした。(がんが遺伝性かを調べる)BRCA遺伝子検査は陽性でした。
「どのような治療を?」
--免疫チェックポイント阻害薬のアテゾリズマブ(商品名テセントリク)と、抗がん剤のカルボプラチン(パラプラチン)、エトポシド(ベプシド)の3剤併用療法を6サイクル行い、10月に終了しました。腫瘍マーカー値は6月の5000から36に下がり、腫瘍も小さくなりました。
「がんの中でも前立腺、肺は罹患(りかん)者数が比較的多い部位ですが、小細胞がんは肺がんのうち10%、前立腺がんでは1%ほどで希少な疾患と考えられています。実際の病理検査結果が分からず確定的なことは言えませんが、BRCA検査が陽性であれば前立腺のほうが原発巣の可能性が高いと考えられます。前立腺がんがすでに肺に転移した状態で見つかるというのもかなりまれです」→→
産経新聞 2024/12/10 08