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【がん電話相談から】小細胞肺がんで転移繰り返す70代夫の治療法は? 医師から緩和ケアの提案もありました
【がん電話相談から】小細胞肺がんで転移繰り返す70代夫の治療法は? 医師から緩和ケアの提案もありました2024:11:20:11:37:42
https://www.sankei.com/article/20241029-UMLEF4HJWVISLB33BP3A4H7BZI/
◆回答 がん研有明病院 呼吸器センター長、西尾誠人医師
--夫は令和4年10月、影が見られた右肺を精密検査し、肺がんでリンパ節転移も判明しました。腫瘍径は1センチ弱。手術はできず、2カ月後から化学療法と放射線治療を始め、小細胞肺がんと診断されました。翌年3月、脳への転移が見つかり、放射線照射で消失。3カ月後に骨とリンパ節への転移が分かり、化学療法。その後の画像検査で腫瘍は見えなくなりました。
「その後の治療は?」
--(再発、悪化を防ぐ)維持療法を続けていたところ、6年3月に心筋炎を起こしました。6月には画像検査で副腎に1センチ以下の腫瘍が見つかり、8月にはMRI検査で小脳に3カ所の転移が分かり、いずれも放射線を照射しました。
「小細胞肺がんは肺がんの中でも特別なタイプで、比較的転移しやすく、進行も速いので見つかったときにはリンパ節などへの転移も珍しくなく、潜在的には全身の病気と考えます。手術が可能な状態でも、術後に再発する可能性が高いので、手術もあまりお勧めしません。化学療法は比較的奏功します。腫瘍が小さくなることはかなり期待できます。ただ、それは一過性でほとんどの場合、半年ぐらいでまた発症します。相談者の夫の場合も残念ながら同様の事例です」
「小細胞肺がんには抗がん剤での全身治療が有用です。治療は抗がん剤のカルボプラチン(商品名パラプラチン)とエトポシド(ラステット)の2剤併用療法に免疫チェックポイント阻害薬で行いましたか?」→→
産経新聞 2024/10/29 09:10