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【がん電話相談から】Ⅱ期の進行卵巣がんなら、術後の化学療法は必須? 虚弱体質なので心配
【がん電話相談から】Ⅱ期の進行卵巣がんなら、術後の化学療法は必須? 虚弱体質なので心配2024:09:09:16:01:14
https://www.sankei.com/article/20240903-KIN7KTOVQVOWNF6YZGJ5FRBYIU/
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回答 がん研有明病院 元婦人科部長、瀧澤憲医師
--平成29年に皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)を手術で切除し、年1度のCT検査で受診。今年3月、CT検査で虫垂がんと進行左卵巣がんが見つかりました。
「どのような治療を受けましたか?」
--6月、外科医による手術で、虫垂の突起や(小腸が盲腸に接続する部位の)回盲(かいもう)部腸管を切除し、同時に婦人科医が子宮を全摘、両側の卵巣・卵管を摘出し、大網(胃下部から腸までを覆う膜様組織)を切除しました。ただリンパ節郭清はしていません。
「病理検査の結果は?」
--虫垂は粘液性がんでした。腫瘍が被膜を破っていない早期で、手術で完全に切除できたため術後治療は不要とのことでした。一方、左卵巣のほうは、約7センチ大の囊胞(のうほう)内部にある約5ミリの結節(しこり)が、微小浸潤を伴う低悪性度漿液(しょうえき)性腺がんと診断されました。2つのがんは、どちらかの転移ではなく、別々の原発がんでした。また摘出した右卵巣の表面から微小結節が見つかり、組織が左卵巣と同じ種類で、囊胞は認められませんでした。→→
産経新聞 2024/09/03 09:00