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【がん電話相談から】乳がんの術前治療中に間質性肺炎と診断され、術後治療の選択に悩んでいます
【がん電話相談から】乳がんの術前治療中に間質性肺炎と診断され、術後治療の選択に悩んでいます2024:07:08:15:28:17
https://www.sankei.com/article/20240702-CD6CHEFJGRJTRGKKTPMHSHIST4/
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回答 がん研有明病院補佐 乳腺内科部長 高野利実医師
──昨年8月、検診で乳がんが疑われ、9月に針生検で右乳がんと診断されました。がんの大きさは1.7センチでリンパ節転移はないⅠ期で、ホルモン受容体と、HER2はともに陽性でした。術前に、抗HER2薬のハーセプチン(一般名トラスツズマブ)、パージェタ(同ペルツズマブ)と抗がん剤のドセタキセルの3剤併用療法を4回受けました。
「Ⅰ期だと、先に手術を行い、術後にハーセプチンと抗がん剤のパクリタキセルの2剤併用療法を行うことが多いですが、少し強めの治療を術前に行ったようですね。術前治療は、その4回だけの予定だったのですか?」
──はい。4回を終えてすぐ手術の予定でしたが、発熱とせきがあってCT検査を受けたところ間質性肺炎と診断され、手術は延期となりました。
「それは大変でしたね。間質性肺炎の治療はどのようなものでしたか?」
──抗生剤治療で改善し、あとは経過観察だけでした。予定より3カ月遅れで右乳房全摘術を受けました。
「手術の結果は?」
──乳管内にわずかな非浸潤がんが残っていましたが、浸潤がんは消えていました。術後は、ホルモン療法のタモキシフェンの服用を始めています。担当医からは、ハーセプチンの併用を提案されましたが、CT検査をすると、まだ間質性肺炎の影が残っていたので、また間質性肺炎が悪化するのが怖くて断りました。浸潤がんは消えていたので、危険を冒してまで治療しなくてよいと思ったのですが、どう思いますか。→→
産経新聞 2024/07/02 09:00