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【がん電話相談から】乳がん治療でエンハーツ投与中、肺に影が見つかり...間質性肺炎の可能性あり、すぐ休薬を
【がん電話相談から】乳がん治療でエンハーツ投与中、肺に影が見つかり...間質性肺炎の可能性あり、すぐ休薬を2024:06:14:14:43:43
https://www.sankei.com/article/20240604-PPC5YDJWQZKYLLBCR5DRK4NMMY/
回答
がん研有明病院院長補佐 乳腺内科部長高野利実医師
──平成17年に右乳がんと診断され、右乳房の全摘と、わきの下のリンパ節を郭清する手術を受けました。HER2とホルモン受容体はともに陽性、2センチの腫瘍で、リンパ節転移が8個ありました。
「術後はどのような治療を受けましたか?」
──抗がん剤のパクリタキセルの点滴を3カ月間受けたあと、ホルモン療法のノルバデックス(一般名タモキシフェン)を服用しました。ところが5年後、右鎖骨下のリンパ節に転移が見つかり、パクリタキセルと抗HER2薬のハーセプチン(同トラスツズマブ)の2剤併用療法を行い、右鎖骨下への放射線治療も受けました。しかし、4年後に肺転移が分かりました。
「その際の治療はどのようなものでしたか?」
──抗がん剤のタキソテール(同ドセタキセル)と、抗HER2薬のハーセプチン、パージェタ(同ペルツズマブ)を始めましたが、2回目の投与時にアナフィラキシーショックを起こして中止となりました。ハーセプチンに抗がん剤を組み合わせた抗体薬物複合体(ADC)であるカドサイラ(同トラスツズマブエムタンシン)に切り替えて、5年間、治療を行いました。→→
産経新聞 2024/06/04 09:00