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【がん電話相談から】90歳前立腺がん疑いの父「検査や治療をしなくても」と主治医に提案され不安に
【がん電話相談から】90歳前立腺がん疑いの父「検査や治療をしなくても」と主治医に提案され不安に2024:05:25:12:47:24
https://www.sankei.com/article/20240521-ZMHGSKERP5NGVAP7UI37G3B3EY/
◆ 回答 がん研有明病院 副院長 泌尿器科部長 米瀬淳二医師
──クリニックの健康診断で本人の希望によりPSA(前立腺特異抗原)値を測定していますが、昨年11月は15まで上昇。一昨年は10、3年前は4でした。この結果を受けて、受診した総合病院の泌尿器科では直腸診で左側の前立腺に硬い箇所があるといわれ、がんを疑われました。
「一般的にPSAの値が4を超えると前立腺がんの精密検査が勧められます。PSAは前立腺肥大症や炎症でも上昇します。高齢者では前立腺肥大症の人も多く、PSAが4を超えても様子を見ることはよくあります。相談者の場合は数値も高く、前立腺が硬いということなので、前立腺がんである可能性は高いと思われます」
──診察した医師からは90歳という年齢から、治療により、かえって健康寿命を縮めてしまう可能性があるので、検査も治療もしないほうがいいのではないかと提案されました。
「前立腺がんは一般的に進行が遅く、高齢者に見つかった早期がんであれば、生命に影響を及ぼすことは少なく、生涯にわたり生活に支障をきたさない人もいます。若くても低悪性度の早期がん治療の第1選択は経過観察となります。一方で早く進行するがんもありますので、PSAが急上昇したり、骨への転移による痛みが疑われたりする場合には高齢であっても前立腺生検などの精密検査をすることを勧めます」
──何も治療をしないのは不安です。がんの最終的な確定診断となる生検を受けたいのですが。→→
産経新聞 2024/05/21 08:30