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【がん電話相談から】子宮体がん、手術から15年後に転移が発覚 治療は化学療法より放射線で2024:05:01:16:37:56

https://www.sankei.com/article/20240416-SWOPUDTXQVNJ7JOBAFMC2BNDIE/

    回答 がん研有明病院元婦人科部長 瀧澤憲医師

――約15年前の平成20年に子宮体がんを手術と術後化学療法で治療しました。昨年11月に性器出血が続き、手術を担当した主治医を受診。綿棒でこすると、1・5センチくらいの膣壁ポリープが剥脱(はくだつ)しました。病理検査の結果、子宮体がんに類似した腺がんで、転移再発と言われました。PET―CT検査ではポリープ基部の膣壁にだけ陽性所見がありました。子宮体がんが15年もたってから再発することがあるのでしょうか。

 

「子宮体がんが膣壁に転移することは珍しくありません。手術の際、がんがこぼれ落ちて生着したり、子宮からリンパ路を通って膣壁にたどりついたりして再発しますが、多くは2年以内に起こります。膣壁の粘膜は扁平(へんぺい)上皮細胞で覆われていて、がんが原発で発生しにくく、原発腺がんは極めてまれです。よって今回は15年ぶりに体がんの膣壁転移再発が起きたと考えます」

――PET―CTでは膣壁にしか陽性所見がありませんでした。化学療法(抗がん剤治療)を受けたほうがよいでしょうか。→→

 

産経新聞 2024/04/16 18:00