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【がん電話相談から】乳がん全摘術後の放射線治療は必要? 再発リスクを勘案して選択を
【がん電話相談から】乳がん全摘術後の放射線治療は必要? 再発リスクを勘案して選択を2024:04:15:14:54:19
https://www.sankei.com/article/20240409-SFAWUQE5FBL5RC3W6JBSFGLAQU/
回答 がん研有明病院 乳腺センター長 乳腺外科部長 上野貴之医師
――昨年3月に左乳がんが見つかり、11月に手術をしましたが、術後の治療について2人の担当医から食い違う方針を示され困惑しています。
「診断と治療の経緯を教えてください」
――治療前の検査でリンパ節への転移が1個確認され、ホルモン受容体とHER2が陰性のトリプルネガティブ乳がん、ステージⅡと診断されました。5月から術前薬物療法として、免疫チェックポイント阻害剤のペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)と抗がん剤(カルボプラチンとドセタキセル)の併用療法を3カ月、その後ペムブロリズマブと別の抗がん剤(エピルビシンとシクロホスファミド)を3カ月実施し、11月に左乳房の全摘術を受けました。術中生検(病理検査)で(最初にがんがたどりつく)センチネルリンパ節への転移が陽性となり、リンパ節郭清もしましたが、他のリンパ節からがんは見つかりませんでした。
「術後の治療方針についてどんな提案を受けたのですか」
――手術を担当した医師からは、放射線治療は行わずにペムブロリズマブだけを継続する方針を示されましたが、この医師は別の病院に移りました。後任の医師には放射線治療を勧められています。どちらの方針が正しいのでしょう。→→