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【がん電話相談から】乳がん局所再発後はどんな治療? 薬物治療で根治目指して2024:03:31:11:13:39

https://www.sankei.com/article/20240326-7DBWAFZ5XRON7OAL5OUCJGEB54/


    回答 がん研有明病院院長補佐 乳腺内科部長 高野利実医師

--平成29年に右乳がんと診断され、乳房の全摘術と(リンパ節転移の可能性を確かめる)センチネルリンパ節生検を受けました。浸潤性小葉がんというタイプで腫瘍の大きさは6センチ。ホルモン受容体陽性、HER2陰性で、組織学的分類は悪性度が低いグレード1でした。手術中に行った診断でリンパ節転移はないとされ、リンパ節郭清をしませんでしたが、その後の診断で1個のリンパ節に0・9ミリの微小な転移が見つかりました。

「術後の治療は」

--閉経前だったので、ホルモン療法のリュープリン(一般名リュープロレリン)を2年、タモキシフェン内服を10年続ける予定でした。しかし6年経過した昨年6月、超音波検査で右わきの下にリンパ節腫大が見つかり、乳がんの再発と診断。抗がん剤のFEC療法(フルオロウラシル、エピルビシン、シクロホスファミドの併用)とドセタキセルの治療を6カ月受けた後、リンパ節を郭清する手術を受けました。リンパ節転移個数は5個でした。

「わきの下のリンパ節までなら、遠隔転移ではなく『局所再発』ですので、根治を目指して治療されたようです。現在の治療は」

--閉経状態を確認した後、ホルモン療法のフェマーラ(同レトロゾール)を服用中です。胸壁への放射線治療を受ける予定で、その後、分子標的薬のベージニオ(同アベマシクリブ)を使うことを提案されています。再発後でもベージニオの対象になりますか。→→

 

産経新聞 2024/03/26 09:00