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【国立がん研究センター】がん細胞の抗がん剤抵抗性を担う分子メカニズムを解明オートファジーを標的とした新しい大腸がん治療法開発に期待
【国立がん研究センター】がん細胞の抗がん剤抵抗性を担う分子メカニズムを解明オートファジーを標的とした新しい大腸がん治療法開発に期待2023:06:02:11:07:13
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2023/0524/index.html
◆発表のポイント
- 大腸がん組織の中では抗がん剤感受性を示す細胞と抵抗性を示す細胞が混在していますが、オートファジーの活性化が増殖の遅い抗がん剤抵抗性細胞の生成に繋がることを発見しました。
- 大腸がんのオートファジー活性化には転写因子PROX1の誘導が関与しますが、PROX1は細胞の増殖を促進するmTORC1キナーゼの働きを抑えます。一方、mTORC1の抑制はPROX1活性の上昇をもたらします。このように抗がん剤抵抗性細胞はPROX1、mTORC1を介したフィードバック制御により維持されることを明らかにしました。
- 既存の抗がん剤とオートファジー阻害剤の併用により、大腸がん細胞の増殖を相乗的に阻害することを見出しました。
- 今後、この研究成果に基づき、オートファジー経路の阻害による新しい大腸がん治療法の開発が期待されます。~
国立研究開発法人国立がん研究センター 2023/05/24 プレスリリース