宝ホールディングス子会社のタカラバイオは29日、ウイルスを使ってがん治療するバイオ医薬品の製造・販売の承認申請をしたと発表した。がんの一種とされる悪性黒色腫(メラノーマ)の治療用で、腫瘍溶解性ウイルス「C―REV」(旧称「HF10」)を使う。厚生労働省が承認すれば、同社として初めての医薬品になる。
メラノーマの日本での年間発症数は2000人程度で、国内では希少疾患に分類される。タカラバイオが製造し、2016年に提携した大塚製薬が販売を担う。膵臓(すいぞう)がんなど他の疾患にも対象を広げる。
※タカラバイオプレスリリース