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4/12 レポート◎変わる消化器癌の腹腔鏡下手術2017:04:12:23:24:11

日経メディカルOncologyリポート

レポート◎変わる消化器癌の腹腔鏡下手術

腹腔鏡下肝切除術が国内外で大きく進展、膵臓でも始動

上尾中央総合病院 肝胆膵疾患先進治療センター長・消化器外科科長

若林 剛 氏に聞く

2017/4/12 森下紀代美=医学ライター

 腹腔鏡下肝切除術が国内外で急速に進展している。きっかけとなったのは、2014年に岩手県盛岡市で開催された第2回腹腔鏡下肝切除術国際コンセンサス会議(ICCLLR2014)。この会議では、20148月までに発表された463の論文から、腹腔鏡下肝切除術が行われた計9527症例のデータをベースに検討が行われ、推奨文が作成された。

 患者の安全性を確保する観点から推奨されたのは次の3点。切除範囲が大きな肝切除(亜区域切除や1区域切除以上)では前向き全例登録を行うこと、Difficulty score(困難性スコア)を用いて術前に手術の難度を推定し各外科医の技術に合った患者選択を行うこと、術式の標準化と教育組織を構築すること――である。