がん関連ニュースヘッドライン
>
10/28 理化学研究所「B型肝炎ウイルスの詳細な転写マップを作成」
10/28 理化学研究所「B型肝炎ウイルスの詳細な転写マップを作成」2016:10:29:23:49:08
理化学研究所 プレスリリース 2016/10/28
B型肝炎ウイルスの詳細な転写マップを作成
-ウイルスタンパク質を作る新たな転写開始点を発見-
理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センタートランスクリプトーム研究チームのピエロ・カルニンチ チームリーダーと橋本浩介専任研究員らの研究チームは、がん組織および周辺組織におけるB型肝炎ウイルス(HBV)の遺伝子発現パターンを明らかにし、これまで知られていなかった転写開始点を発見しました。
HBVは肝臓がんの主要な原因であり、世界中で年間約68万6,000人がこのウイルスに起因する疾患で死亡していると推定されています注1)。治療にはウイルスの増殖を抑制する複数の抗ウイルス薬が使用されていますが、ウイルスを体内から完全に排除することはできず、慢性的な肝臓疾患の原因となっています。HBVのゲノムはコンパクトで、遺伝子が四つしかないにも関わらず、がん組織中におけるウイルスの詳細な遺伝子発現パターンはこれまで知られていませんでした。