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12/24 2016年度政府予算案 がん対策に414億円 2015:12:24:23:25:35

  12月24日、政府新年度予算案が閣議決定され、厚労省予算案も表されました。
  http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/16syokanyosan/shuyou.html

がん対策、肝炎対策、健康増進対策  414億円(377億円)

(1)がん対策                     356億円(318億円)

 「がん対策加速化プラン」に基づき、「予防」「治療・研究」「がんとの共生」を3本の柱として、がん対策を加速化する。

 ①がんの予防                     187億円(182億円)

がん検診受診率50%の目標達成に向けて、行動変容を起こすためのインセンティブ策として、子宮頸がんや乳がんのクーポン券を配布するとともに、精密検査受診率向上のため、精密検査未受診者に対する受診再勧奨を実施するほか、かかりつけ医を通じた個別の受診勧奨の強化などがん検診受診率向上に向けた更なる取組を実施し、がんの早期発見につなげる。

(参考)【平成27年度補正予算案】 がん検診受診率向上に向けた取組の推進 5億円

  がん検診受診率50%の目標達成に向けて、効果的・効率的な個別の受診勧奨・再勧奨につなげるため、一定年齢の者に対して、受診の意向や日程の希望、職域検診での受診の有無等を調査し、状況を把握するとともに、受診に対する関心を喚起する。

 

  ②がんの治療・研究【一部新規】(一部再掲・46ページ参照)  158億円(129億円)

・ 個人のゲノム情報に基づき、より効果的・効率的な診断、治療、予防を行うゲノム医療や、手術療法、放射線療法、化学療法などの最適な組合せ(集学的治療)による標準治療の開発を実現するため、基幹的な機能を有するがん診療連携拠点病院に遺伝カウンセラーや臨床研究コーディネーター(CRC)を配置する。

・ 小児・AYA世代(思春期世代と若年成人世代)のがん患者への対策を強化するため、相談支援体制の充実や長期フォローアップ体制の整備を行う。

 ・ 希少がんについては、患者や専門とする医師・医療機関が少ないため、診断・治療が難しく、情報が少ないという課題があることから、希少がんに関する医療提供体制などを検討するとともに、病理コンサルテーション体制の整備、希少がんに関する情報提供の拡充などを行い、希少がん特有の課題に対応する支援体制を構築する。

・ がんの本態解明に基づく革新的ながんの予防・診断・治療法の研究開発を推進するため、難治性がん、小児・AYA世代のがん、高齢者のがん、希少がん等の研究開発に対する支援を充実させる。

 

  ③がんとの共生【一部新規】           11億円(7.8億円)

  「がんと共に生きる」ことを支援するため、関係機関の連携・調整を行う「地域緩和ケア連携調整員」を育成し、地域緩和ケアに関するネットワークを構築するほか、訪問看護ステーションなどに勤務する看護師を対象に、患者に適切な緩和ケアや看護相談を提供できるよう研修を実施することにより、地域における緩和ケアの提供体制を整備する。