大阪がんええナビ制作委員会について
大阪府病院協会会長、NTT西日本大阪病院長 今岡 真義さん2011:02:27:18:23:48
「大阪がんええナビ」公開に期待
大阪府のがん死亡率は高い!
大阪府には国が指定するがん診療連携拠点病院と大阪府が指定するがん拠点病院があります。大阪府の指定するがん拠点病院には、5大がんの指定や肺がんや小児がんなど特定のがん治療に優れている施設も指定されています。これらの指定は、患者代表の方も加わった選定委員会にて選考され、患者の視点が重視された指定となっています。最近、特殊な口腔がんを得意とする歯科の施設も検討課題として取り上げられるなど、相当な勢いでがん対策が講じられているのが現状です。
大阪府では、がん拠点病院の指定を受けた施設は情報公開が義務付けられており、これらの拠点病院から専門家のみならず、患者、府民一人一人が適切な情報を収集し利用できれば、大阪府のがん対策が著しく進むことになると思われます。
この度、「大阪がんええナビ制作委員会」(代表:濱本満紀さん)により「大阪がんええナビ」が公開されることになりました。本サイトは、がん患者、府民の目線に基づく情報サイトを構築・提供するための、がん患者・家族、更に府民が「自分に最も適切ながん情報を簡便に入手できる」がん情報総合ポータルサイトであります。したがって、このサイトにより大阪のがん拠点病院からの現況報告に基づく医療情報の検索システムや予防、検診、緩和ケアなどに関する有力サイトのリンクなど、がん患者、府民の目線に基づく情報サイトとなっており、府民全員が大阪のがん医療の情報を共有する画期的な情報サイトとなります。
検診も早期発見という二次予防から一歩前に進み、子宮頸がんの検診のようにワクチン投与によるがん発生の一次予防にまで到達いつつあります。斯様な時期、「大阪がんええナビ」により、がん患者のみならず府民一人一人に至るまで求める情報が入手できれば、がん対策は「私達にも"まかしとき"」の強力な取り組み体制が築かれ、瞬時の内に大阪のがん死亡率は低下すると期待しております。
大阪のがん患者会は頼もしい!
大阪府病院協会会長、NTT西日本大阪病院長 今岡 真義
※肩書きは掲載当時のものです。
<2011/02/27 掲載>