吹田ホスピス市民塾　会長　小澤　和夫

吹田ホスピス市民塾では、「吹田みんなの健康展」に'０８年から参加しています。そちらを通して気づいたことは、多くの市民の皆さまが、がん情報を求めていらっしゃるが、うまく入手できなくて悩んでいる事でした。
また、'１０年２月から、「吹田がん患者・家族会」を毎月１回開いて来ましたが、この機会に多くの皆さんに新たに呼び掛けて、大きな輪を広げていきたいと考えました。

そこで、５月から「吹田がん情報コーナー」を吹田市役所ロビーで、毎月２回（午後開く事になりました（後援：市立吹田市民病院）。これは、昨年５月に井上吹田市長とのお話の中から生まれた企画です。
「吹田がん情報コーナー」では、がん患者・ご家族の皆さまに色々な情報をお知らせすることになりますが、接し方を誤ると逆に傷つけてしまう恐れがあり、細かな留意が必要と考えています。

その一環としてまたひとつ、新たな試みを始めます。
がんのサバイバーや家族・遺族が患者さんの悩みを聞いて共に分かち合い、アドバイスすることを"ピアサポート"、その相談対応者を"ピアサポーター"と呼びます。
当会では、"ピアサポーター"の役割に着目し、その研修を手掛けることとしました。

開催要項は下の通りです。
　

１．まず、「入門編・１日コース」を。
日程：第１回６月２２日（日）　第２回９月１５日（祝）１０～１６時
会場：済生会千里病院（阪急千里線・南千里駅すぐ）・東館・講義室。（同病院のご支援をいただいています）
講師陣：がん診療拠点連携病院の認定看護師、社会福祉士など。
受講料：無料
対象者：原則としては、がん患者又はその家族としますが、関心のある方も。
カリキュラム：厚労省委託事業で作成のテキスト（１２０頁）とＤＶＤ（５１分）をベース。
定員：１５人
申込、問い合わせは：メール zaitaku51@nifty.com　FAX06-6388-6257　吹田ホスピス市民塾　小澤まで
主催：吹田ホスビス市民塾
助成：公益財団法人　在宅医療　勇美記念財団

２．次に、「基礎知識編」（１日コース）：「入門編」の全参加者を対象。
カリキュラム：「入門コース」に準じる。

３．その後、「事例研究会」を：両コースの受講者で。

おかげさまで、第１回のご参加応募はほぼ定員となりましたが、引き続きご関心をお持ちの皆さまのお問い合わせをお待ちしています。

今後は「吹田がん情報コーナー」を成功させて、吹田市内のがん診療連携拠点病院に「がん患者サロン」が出来る時には、いつでもお手伝いが出来るように準備をしたいと考えています。
更には、「吹田がん患者サロン」を作って、運営をしていきたいという夢も持っています。
そして、将来の夢は、私たちの活動がなくても「がんになっても安心して暮らせる吹田の街」になることです。

＜2014/05/08　掲載＞