DPC(診断群分類別包括評価方式)2011:02:18:21:21:09

大阪市立総合医療センター『診断群分類別包括評価方式(DPC)』について

 http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu270/ocgh/nyuin/dpc.html
DPCとは、入院患者の病気・症状ごとに、治療に必要な費用の一部を国によって決められた「1日あたりの定額」とし、それをもとにして入院医療費を計算する制度です。
診察や検査、注射、お薬など患者さんに対して行なった診療行為ごとに、その価格を積み上げて計算する「出来高払い方式」に対して、DPCは、病名や診療内容に応じて分類されたもの(診断群分類)のうち、厚生労働省があらかじめ定めた1日あたりの定額の医療費(包括診療費)を基本として、医療費を計算する「包括払い方式」です。
DPCでは、病名や手術、処置などの内容に応じた1日あたりの点数が決められており、投薬、注射、検査などの診療行為は、その決まった点数に包括されています。したがいまして、投薬、注射、検査などの診療行為を多く行なう必要がある日があっても、1日あたりの医療費(包括診療費)は変わりません。
ただし、手術、麻酔、放射線治療、リハビリ、一部の処置・検査(胃カメラ等)などの医師の専門的な技術を必要とする分野は包括されず、「出来高払い方式」で計算されますので、入院にかかる医療費は、「包括部分」と「出来高部分」を合わせた物になります。~~以上抜粋

DPC方式により、患者さんには医療内容が透明化され、次のようなメリットがあります。

  • 医療の効率化
    平均在院日数の短縮、病院や地域の連携の促進が期待できます。
  • 医療の標準化・質の向上
    同じ治療を受ける場合の、他院の平均在院日数や入院診療費との比較で、"データを基にした病院選び"が可能になります。病院側には「提供する医療の質の向上」が期待できます。
  • 入院費用の把握
    入院時点で診断群が決まれば、入院費用の概算が早めに分かるようにもなり、病名ごとの標準的価格以上の支払い負担をせずに済みます。
  • 患者中心の医療への可能性
     情報公開により、「不必要治療や診断を行っていない」「病状や治療方針が納得のいくよう説明されている」ことを知る手かがりになります。患者への説明責任がより重視されますし、患者側は主体的に治療を選べる仕組みを期待できます。
DPCデータ 病院情報局
http://hospia.jp/
基本情報として医師・看護士・病床数を、診断分類別患者数としてがん種別、施術別の患者数(割合)や平均在院日数、の全国急性期病院統計(大阪府下は543施設)を検索できます。