第3回「がん患者の思い」2012:01:23:16:10:31

「吹田ホスピス市民塾」会長 小澤 和夫

吹田在宅ケアを考える会(http://www.pm.med.osaka-u.ac.jp/suitahomecare/index.html)主催のシンポジュウム「がん患者さんの経験を現場に活かそう」が、10月29日午後2時~4時、吹田市メイシアターで、開催された。参加者 63名。

 パネリスト:吹田がん患者・家族会から4名。(同会は、当市民塾内の会)
 コーディネーター:(吹田市)とくだクリニック 院長 徳田 光章氏

徳田先生が用意されたアンケートに沿って、質問⇒回答⇒意見・議論⇒解決、といった手順で進められた。今回で9回目となる公開研究会は、これまでは、終末期のがん患者の在宅ケアを促進するためのテーマが多かったが、今回初めて、患者の思いを聞こうというテーマになった事は、大変嬉しい。
なお、次回は、3月3日、講師に、名古屋がん相談情報サロンに関わっておられるNPO法人ミーネットの花井美紀理事長にお願いをしています。

アンケート項目と参加者の感想・ご意見を紹介します。
アンケートの項目:①あなたにとって、がん情報は充分ですか ②がんの告知 ③精神的支援の必要性 ④社会的・経済的な負担の心配 ⑤緩和ケア ⑥終の棲家 ⑦なぜ、自宅ではないのか ⑧がん難民 

当日のアンケートから:
○生の声が聞けたことが大変良かった
○市民の声、医療従事者の声、今まで聞きたい事が聞けた 
○これからであろうな~と認識したので、これからも今後を見据えて学習会を 
○一方的な話でなく、いろいろ聞かれて良かった 
○医療従事者の方々が、患者の声を聞くという姿勢に、敬意を表します 
○私たち患者も当事者として自分たち自身の課題をしっかり見据えて参りたいと考えています 
○在宅ケアについての当事者の方の気持ちを知ることができた 
○医療者と患者さんとの考え方のギャップを知ることができた 
○医師の一言が患者の気持ちを動かす力が何より大きいと思う 
○医師にとって、耳が痛い話が多かった